「救急外来を受診する」というのは、一般に(?)ハードルを感じるものと思います。
なぜなら、「救急」であり、なんとか内科とかの標榜された得意分野が時間軸といったざっくりした名前だからと考えています。
「果たして自分の症状は救急なのか?」という自問自答が発生する場合には、受診を抑制する可能性が高いです。
ここで問題なのは、この自問自答ができるかどうか、で不要な救急受診だったかが大きく分かれるところです。いち救急医として、「不要な救急受診」すなわち、来なくてもよかった状況、を非医療者に判断を求めるのは良くないことだと考えています。
自分の症状が救急なのか?緊急でなにか必要なのか?は、その領域を十分に学んだ方・経験を積んだ方がやっと判断できるものです。
すなわち、非医療者の方々に遅れるメッセージとしては「心配なら受診する」という姿勢だと思っています。そういう駆け込み寺的要素を含むのが「救急外来」という場所であるべきではないでしょうか。
医療者にあっては「なんでこんなことで受診を…」という陰性感情が発生することは仕方がありません。ただそれを前面に出すのは頷けません。医者は役者であるべきです。
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