救急外来の受診は文字通り「救急」の場合の受診で、これまでになかった突然の出来事や、これまでもあったが急激に悪くなった場合に受診が促される。
さて、「不要な」受診とはどんなものか?
例えば、「健康診断でコレステロールが高いと言われた」「喉がいがいがする」「先週から腰が痛い」など、上記の「急激な」エピソードを欠く場合は、不要と言われるかもしれない。
ただ、その判断は誰ができるのか?確かにSNSで言われていたように、「医療者の中の偶像」かもしれない。なぜなら、不要かどうかを、非医療者が判断するのは至難の業だからだ。
我々医療者は、医学について勉強し、なにが緊急を要するものなのかを常に見逃さないように注力している。そのため、それ以外の状況については、「救急外来」を利用する必要はないと考える方が多数だろう。
救急外来を受信するという「心配」と、医療者の「論理」。感情と理論で噛み合うはずがない。
心配なところについて寄り添う気持ちが無ければ、患者が満足する診療はできない。満足する診療ができなければ、なにか見落としが生じるかもしれない。
安全な医療を提供するためにも、救急外来は一種の「駆け込み寺」的要素を持っていることを認識して勤務する必要があると考える。
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