Optimal bowel diameter thresholds for diagnosing small bowel obstruction and surgical intervention with point-of-care ultrasound
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目的 ベッドサイド超音波(POCUS)を用いて小腸閉塞(SBO)を診断するための最適な腸径の閾値を決定し、外科的介入を予測する精度を評価すること。
方法 以前のPOCUSによるSBO診断に関する体系的レビューから得られた個々の患者データを用いて二次解析を実施。患者データには、画像検査結果、手術所見、および最終診断が含まれる。受信者動作特性(ROC)曲線を使用して、SBO診断および外科的介入の予測における最適な腸径の閾値を特定。性別および年齢に基づいたサブグループ分析も実施。
結果
- 367人の患者データを分析。
- SBOを予測する最適な腸径は2.75 cm(AUC = 0.76)。
- 腸径が1.7 cm以下の場合、感度は100%であり、ミスはない。
- 腸径が4 cm以上の場合、特異度は90.7%。
- 65歳未満の患者の最適な閾値は2.75 cm、65歳以上では2.95 cm。
- 女性の最適な閾値は2.75 cm、男性は2.95 cm。
- 腸径の閾値と外科的介入との間に有意な相関は見られなかった。
結論 POCUSでの腸径閾値2.75 cmはSBOの診断においてより高い識別精度を提供。年齢と性別が診断精度に影響する可能性があり、個別対応が必要な場合があることを示唆。
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